緊急クリニック向けコロナ対策アンケートの集計が完了しましたので結果をご報告します。
全国のクリニック様より153件もの回答を頂きコロナ対策への注目度の高さがうかがえました。
調査期間:2月28日~3月2日
有効回答数:153件
対策の有無
院内でコロナ対策を行っているか? | ||
---|---|---|
行っている | 132 | 86% |
行っていない | 21 | 14% |
合計 | 153 | 100% |
診療科目 | 対策を行ってないクリニック数 | クリニック数 | 対策を行ってない割合 |
---|---|---|---|
歯科 | 6 | 34 | 18% |
内科 | 6 | 67 | 9% |
耳鼻科 | 5 | 12 | 42% |
精神科 | 2 | 7 | 29% |
外科 | 1 | 2 | 50% |
小児科 | 0 | 4 | 0% |
整形外科 | 0 | 5 | 0% |
脳神経外科 | 0 | 3 | 0% |
皮膚科 | 0 | 3 | 0% |
婦人科 | 0 | 2 | 0% |
院内コロナ対策を行っているクリニックの割合は、86%となりました。診療科目別では、耳鼻科、精神科、外科、歯科で対策を行っていない割合が多くなっています。反対に小児科、整形外科、皮膚科、婦人科では100%のクリニックで対策が行われていました。
具体的に行っている対策
院内コロナ対策 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
院内除菌の徹底 | 100 | 75% |
院内掲示での呼びかけ | 94 | 71% |
スタッフへの教育・指導 | 94 | 71% |
発熱、咳の患者を別室で隔離 | 53 | 40% |
ホームページでの記載 | 48 | 36% |
予約システム導入による院内滞在時間の減少 | 26 | 20% |
近隣クリニック、自治体との情報共有 | 22 | 17% |
発熱患者の受入拒否 | 20 | 15% |
問診表に使用するペンの除菌 | 17 | 13% |
診療時間の短縮 | 14 | 11% |
問診表(Web問診含む)にコロナの項目を追加 | 7 | 5% |
防護服の着用 | 7 | 5% |
休診日を増やす | 3 | 2% |
クリニックの一時閉院を検討 | 3 | 2% |
具体的な対策としては院内除菌の徹底、院内掲示、スタッフへの教育・指導を行っているクリニックが70%を超えています。発熱患者の隔離も40%のクリニックで行われています。2%と少数ながらクリニックの一時閉院を検討しているクリニックも出ています。
クリニックの患者数
クリニックの外来患者数に影響はありますか? | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
減少している | 83 | 54% |
変わらない | 70 | 46% |
増加している | 0 | 0% |
153 | 100% |
コロナの影響を受けて54%のクリニックで外来患者が減少しています。増加していると回答したクリニックはありませんでした。
自由記述
診療科目 | コロナウィルス対策でお考えや困っていることがありましたら自由にお書きください |
---|---|
耳鼻咽喉科 | 看護師不足 小中高校が3月から春休み終わりまで休みになりますが、1ヶ月間で世の中の状況が良くなるとは思えない。 恐らくより悪くなるので、現状で休校になるなら、もっと状況の悪い4月から学校が始まるとは考えにくい。 まだ小さい子どもがいる看護師がどこまで出勤できるか不安。 |
整形外科, 形成外科 | 日頃、発熱患者などの対応は標榜的にしないため、現場スタッフの対応が慣れていない。 |
耳鼻咽喉科 | 一時閉院も検討しています。 当院の院内滞在時間が短くても1時間あります。 1人でも感染者が院内に入ってっしまった場合、医師、スタッフ含めて院内全員が濃厚接触者となります。 医師はある程度覚悟の上ですが、スタッフには40,50代もおり、最悪のケースを考えると、スタッフを守るためにも一時閉院も選択肢の1つかと考えています。 ただ、懸念する点は、患者の離反、閉院時の常勤・非常勤への給料、近隣クリニックとのお付き合い です。 |
循環器内科 | とにかく政府はなぜ中国人や韓国人の日本入国を完全にシャットアウトしないのか? 本当にコロナ肺炎患者が来たら保健所指導で7-14日間はクリニックが閉鎖される、って本当? |
耳鼻咽喉科 | コロナ陽性の方が受信した場合2週間休診にしないといけないのは困る |
内科, 循環器内科, 小児科 | マスク、消毒薬の不足 |
耳鼻咽喉科 | 小学校が休校となり、小学校低学年の子供さんをもつスタッフが出勤できない可能性がでてきました。スタッフ不足の中、より丁寧な対応が求められるのは、とてもつらいことです。 |
内科 | 診断できない、苛立ち |
内科, 循環器内科, 消化器内科 | なるべく長期に処方している |
循環器内科 | 特になし |
歯科 | マスク、消毒薬の不足 |
歯科 | エタノールの不足 |
消化器内科 | 今後、自院での検体採取が始まるとスタッフへの感染リスクが上がってしまうのが心配。 |
歯科 | 診療室にクレベリンを置いているが、効果が不明 |
リハビリテーション科 | マスク、アルコールの不足 |
耳鼻咽喉科 | 咳がひどい患者さんには駐車場から電話で受付に連絡を入れるよう掲示した |
歯科 | マスクやアルコールなどの備品がままならない |
整形外科, ペインクリニック内科・麻酔科 | 職員に感染が出た場合どうしたらいいのかわからない。 |
耳鼻咽喉科 | やれることはやって、粛々と外来をしております。患者さん対策として、待合、ネブライザーコーナーにジアイーノ2台、エアネス1台、診療エリアにマルグリーンピュアを常時噴霧して、次亜塩素酸効果を期待しております。それを患者さんにもアピールしています。エタノール消毒での拭き拭き掃除も徹底しておりますし、スタッフにもマスクを一箱ずつ配り、家でも感染に気をつけるようお願いしております。 |
内科, 循環器内科 | マスク、エタノール諸々、必要なものが入手できない。コロナの検査を保健所などに柔軟性がないので十分に対応してもらえず、結局当院のような普通のクリニックにコロナ患者が来てしまう。実質、コロナ感染症の最前線になっているのに、何も考慮されないし防護するものの供給も優先されない。感染するのは時間の問題だと思ってます。 |
歯科 | 歯科とは言え、患者との距離が近いため、リスクが高い。院内感染が怖い。 |
ペインクリニック内科 | マスク、アルコールなどの消毒薬の在庫が品薄になっている状況であり、クリニック運営に支障が出そうで困っている。web問診の際にコロナの項目を追加すべきか悩んでいる。 |
内科 | 院内の消毒はどの程度、頻度で行えばよいのか? |
歯科 | アルコール等消毒薬の供給再開時期がいつになるのか不安。 |
乳腺科, 婦人科 | マスク、消毒薬の不足 |
リハビリテーション科 | マスク、消毒に使う薬剤などの確保 |
内科 | 肺炎の患者を診たときに保健所に連絡した方が良いのかわかりません。 |
産婦人科 | ・マスク、手指消毒剤といった物品が手に入らない(見通し不明) ・スタッフの行動制限をどこまでしていいものか悩む(旅行等禁止等々)※法的視点も含む ・どこまでの症状でスタッフを自宅待機にしていいものか悩む※法的視点も含む ・もしスタッフでウィルス陽性が出た場合、しばらく休診にするべきかどうか |
内科, 外科, 小児科 | 潜伏期間が長く、不顕性感染がある感染症で、早期に証明されたところで特効薬があるわけでもないので、結局治療方針は何も変わらないにも関わらず、証明されればやり玉にあげられて、やれ感染ルート、やれ感染対策、やれマスク不足などと騒ぎ立て、何も対策をしていないのは大間違いと言われかねないのが納得出来ない。 |
整形外科 | マスク、消毒液不足 |
内科, 循環器内科 | 当方は内科診療所です。保健所に問い合わせても“検査不要”の返事ばかりです。イランから武漢を経由して帰ってきた咳嗽患者でも、「発熱がないから」という理由だけで検査してくれませんでした。 |
歯科 | 対策として、ジアイーノ複数台、クレベリン、口腔外バキューム複数台、フェイスシールド等々考えられる限りの機器・薬剤を購入し、患者様及びスタッフを守る努力をしています。換気を良くするための工事なども近々予定しています。 |
歯科 | 消毒液が手に入らない |
内科, 循環器内科, 皮膚科, 小児科 | 入口が分けられない。診断が出来ない。 |
歯科 | 検温や呼吸器症状の有無をきいた方が良いか |
歯科 | 高齢者住宅への訪問診療における周知徹底 |
糖尿病内科 | マスクを携帯していない方に配布しているが在庫が少なくなってきている。 |
歯科 | マスクやエタノールの不足 |
内科, 消化器内科 | 発熱、咳などの患者への対応 |
内科, 循環器内科 | 休日当番での対応 |
歯科 | 休診にする場合がその期間をどうするか? |
歯科 | 消毒液や材料の欠品 |
耳鼻咽喉科 | クリニックはクラスター感染源になりうる。防御できません。各自治体で発熱者センターを作るべき。 |
耳鼻咽喉科 | 学校が休校なので、スタッフのやりくりが大変 |
精神科 | 処方するにあたり薬局との連携をどうするか? |
婦人科 | 見通しがある程度つくようになってほしい。 |
歯科 | スタッフを休ませたいが、なかなか予約もキャンセルがあまり出ないし、正直経営も不安 |
外科 | 次亜塩素酸水散布で防護出来る |
整形外科 | スタッフの人件費の削減方法や、スタッフの感染による休業検討 |
整形外科 | リハビリ治療の停止 来週から2週間、火曜日土曜日午前のみ外来 診療する。 スタッフの不安増大のための処置です。 |
内科, リウマチ科 | スタッフやその家族が発熱した場合、院長指示で休ませたら休業補償は必要になるか |
内科, 外科, 産婦人科 | 国の対策が後手後手で検査ができないことに加え、子供の休校も決まり、開業医としては、自宅で子供を見ながら、コロナウイルス疑いの患者を診察するという、最も危険な業務に なってきていること |
消化器内科 | 今後、パンデミックとなると「予定検査」である「内視鏡検査」はキャンセルが多く出るまず。今回のコロナ騒動は、開院以来最も大きな経営リスクだと考えており、来週以降も対策を考えていく予定。 |
内科, 循環器内科 | 現在は断っているが、処方箋のみの希望の方の問い合わせが増えている。 マスクや消毒液が、3月いっぱいでなくなる。 手袋も補充が、難しくなっている。 |
内科 | ・処方日数を2ヶ月長期処方で求める患者さんが増えている。 ・数名保健所に相談したが、電話でのやりとりに時間がかかる上、検査を断られた。 |
※当社で保健所に確認したところクリニックでコロナ患者が来院したら2週間閉院するという通達ではでていないとのことでした。
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