医療機関検索サイトを運営するカルー株式会社では、患者が医療機関のSNSによる情報発信をどのように捉えているかアンケート調査を行い293件の回答を得ました。
アンケート概要
対象:病院口コミ検索サイト利用ユーザー
アンケート期間:2024年5月1日~14日
有効回答数:293件
アンケートサマリー
調査の結果、87.6%の患者が「医療機関がSNSで情報発信をしてくれると助かる」と回答しました。
また、情報発信をして欲しい具体的なSNSとしては、LINEが57.7%、YouTubeが51.8%、Instagramが33.5%と高く、X(旧Twitter)は18.7%、Facebookは16.5%、TikTokは7.7%と低くSNSによって大きく差がありました。
医療機関は、SNSでの情報発信を強化するとともにLINE、YouTube、Instagramを積極的に活用していく必要がありそうという傾向になりました。
医療機関のSNSを見たことがある割合
まず医療機関のSNSを見たことがあるかどうかという質問については、69.6%の患者が既に医療機関のSNSを見たことがあると回答しました。すでに多くの医療機関で、LINEを中心にSNSの運用が行われていることが分かりました。
医療機関にSNSでの情報発信を求めている割合
医療機関がSNSで情報発信をしてくれると助かるという患者は87.6%にのぼり、SNSを通して手軽に医療機関から情報を得たいという患者が大多数に及んでいることがわかりました。
医療機関で運用してほしいSNS
医療機関で行って欲しいSNSとしては、LINEが1番多く57.7%、YouTubeが2番目に多く51.8%と他のSNSより求められていることがわかります。
YouTube | LINE | X(旧Twitter) | TikTok | |||
40代以下 | 50.8% | 60.0% | 58.5% | 30.8% | 16.9% | 21.5% |
50代以上 | 55.3% | 27.2% | 61.2% | 16.0% | 17.5% | 3.9% |
40代以下と50代以上で年代分けをすると、YouTubeは50.8%と55.3%とどの年代でも同程度求められていることがわかります。LINEも同様に40代以下で58.5%、50代以上で61.2%と年代に大きな差はなく求められています。
Instagramは40代以下では60%とニーズがあるのに対して、50代以上は27.2%とニーズが少なく世代間で大きな差が出ました。40代以下の患者層を狙い医療機関はInstagramも必須となりそうです。XとTikTokも40代以下では30.8%と21.5%と一定のニーズはありそうです。Facebookは世代の差はなく16.9%と17.5%とニーズは少なそうという結果になりました。
医療機関のSNSで参考にしている投稿
SNSを用いて医療機関に具体的に行って欲しい情報発信内容としては、診療体制について(臨時休診の情報など)が77%、病気の情報・治療法などは66.2%、ドクターの紹介59.2%、院内紹介52.3%、診療について(ワクチン開始等)が51.6%と高くなっています。
医療機関においては、診療体制について(臨時休診の情報など)や診療について(ワクチン開始等)についてはLINE、病気の情報・治療法などはYouTubeやInstagramなどSNSに発信する情報は使い分ける必要がありそうです。
医療機関のYouTubeで興味のあるコンテンツ
YouTubeについては、患者の興味あるコンテンツとして「病気・治療法の解説」が78.3%と圧倒しており、医師による病気・治療法の解説というコンテンツが動画という媒体の特性も踏まえて求められていることがわかりました。
その他の患者様からのご意見
アンケートで集めた患者の声としては、以下のような具体的なお声を頂きました。
- その病院の特化している診察やその内容について詳しく開示してほしい。敷居を低くしていただき通いやすくしてもらいたいです。
- 病気の症例や、原因、治療法、治療代の目安など、あとはドクターがオススメする病院など。
- 地域のこどもの病気の流行情報、季節に応じた注意事項(熱中症、インフル、RSウィルス)
- LINEから予約できるようにしてほしい
- インターネットで医療に関する情報を検索すると沢山ある。しかし、本当に役立つ情報は意外と少ないと思います。 具体的な医療相談や治療方法などをLINEに掲載しては如何でしょうか。
- 医師免許があれば、麻酔科以外は看板をあげられるとのことなので、得意な分野は何かを発信してほしい。
- その病院の特化している診察やその内容について詳しく開示してほしい。敷居を低くしていただき通いやすくしてもらいたいです。