最近の順位変動はご存知ですか?

ご存知の方も多いと思われますが、3月12日~14日にかけまして、Google検索における順位変動「コアアルゴリズムアップデート」が行われました。
この影響で「病院検索サイトCaloo」の検索順位は大幅に上昇し、アクセスも3倍以上増えております。
※去年8月のコアアルゴリズムアップデートでは下落しておりました。

このGoogleのコアアルゴリズムアップデートですが、クリニック様のホームページの検索順位にも影響を与えております。
クリニック経営マガジンでは、2回に分けましてGoogle検索における順位変動「コアアルゴリズムアップデート」について
弊社内で積み上げた知見を基に解説いたします。

「コアアルゴリズムアップデート」とは?

Google検索に調べたいキーワードを入力すると、検索結果画面には、そのキーワードに関連したホームページが表示されます。
この仕組みの裏側では、200以上のアルゴリズム(処理の手順)が複雑に組み合わさっていると言われています。

そのアルゴリズムの中でも、特に「幅広くのキーワード」「様々なジャンルのホームページ」に影響を与えるアルゴリズムは「コアアルゴリズム」と呼ばれています。

Google検索は日々進化しており、毎日何らかのアルゴリズムが調整され、常に検索結果画面の表示順位(検索順位)は揺れ動いていますが、「コアアルゴリズム」が調整される時、つまり「コアアルゴリズムアップデート」が発生した時には、特に大きな順位変動が発生するのです。

最近の「コアアルゴリズムアップデート」は、特に【医療健康】関連のキーワードやホームページに大きなインパクトを与える傾向があり、弊社のお客様からも「コアアルゴリズムアップデートによって検索順位が大きく改善した」という報告をいただいています。
その一方で、「検索順位が悪化して、ホームページのアクセス数が激減した」というご相談も新たにいただいております。

以下、「コアアルゴリズムアップデート」で評価されるホームページの特徴と、検索順位が下落した時の対策について、お伝えします。

「コアアルゴリズムアップデート」で評価されるホームページとは?

①専門性がある

Google検索は、基本的な仕組みとして、入力されたキーワードと、ホームページに含まれる文章の関連性を評価して検索順位を決定しています。
その際に、より「専門性がある」コンテンツが含まれるホームページを高く評価する仕組みとなっています。

たとえば、「診療科目や疾患名、治療法名などのキーワードで検索された時に上位に表示されるようにしたい」と考えている場合、まずそれらのキーワードはホームページの中でしっかりと言及されているでしょうか?
特に力を入れている疾患や治療であれば、最低でもそれについて説明するページを1ページ用意する、理想としては「まとめページ+サブトピックを説明する個別のページ」を用意することが大切です。

さらに、文章に加えて、その内容についての理解を深めるイラストや写真を追加すると、より効果的です。

Google検索から「専門性がある」と評価されるためには、何よりもコンテンツを充実させることが最優先となります。

②権威性がある

Google検索は、「ホームページの権威性をどのように評価しているか」を明らかにしていませんが、「誰もが権威として認めているホームページからリンクされる」ことがホームページの権威性を高めるために必要であると考えられています。

たとえば、国・地方自治体・学会・医師会・大病院などのホームページからリンクされることは、確実にホームページの検索順位改善につながります。

また、患者さんを紹介するなど提携先・紹介先の医療機関がある場合には、相互にホームページをリンクするのも有効でしょう。

ただし、「検索順位の改善だけを目的とした意味の無い外部ホームページからのリンク」は、Google検索に見抜かれてしまうので、効果がありません。
一部のSEO業者は、未だにリンク販売を中心としたSEOサービスの提供を続けていますが、(一時的には効果があったとしても)中長期的にはネガティブな影響が出ることが予想されるので、そのようなサービスの利用は推奨しません。

③信頼性がある

Google検索は、「そのホームページがどれだけ信頼できるのか」を様々な指標を用いて判断しています。

具体的には、以下のような点が上げられます。

・ホームページを運用している年数が長い
・その医療機関名をGoogleで検索しているユーザーが一定以上存在する
・Googleマイビジネス(Googleマップ)に掲載されている
・病院検索サイト、病院口コミサイトに掲載されている
・病院、クリニックであることが分かりやすいデザイン、レイアウトになっている
・院長、医師プロフィールが充実している
・SSL証明書が有効になっている(HTTPS化)
・ドメインの情報が公開されている(住所、連絡先を非公開にしない)

一朝一夕では改善するのが難しい項目もありますが、たとえば医療機関の名称が媒体によって異なる(カタカナ-アルファベットの表記揺れ、旧字体-新字体の表記揺れ、「医院」の有無、など)場合には、評価が分散してしまう可能性もあるので、そのような点にも留意すると良いでしょう。

④利便性が高い

この2~3年で、Google検索が評価をする際の比重として高まってきている要素が「ホームページを利用するユーザーの利便性」です。

いくら有益なコンテンツが含まれていたとしても、ユーザーがそこに辿りつけない、あるいは読む気がしないと判断するようなホームページは、検索順位が下落する傾向があります。

具体的には、以下の項目をチェックすると良いでしょう。

・スマートフォンの表示に対応している
・ページの読込速度が早い
・メニューの場所が分かりやすい
・専門性の高いページに、トップページから少ないクリック(1~2クリック)で辿り着ける
・1ページあたりのコンテンツ量が多すぎない、少なすぎない
・無駄なページを削減する(WordPressなどでは意図せず大量のページが生成されるケースがあるので注意)

Googleアナリティクスなどのアクセス解析を導入されている場合は、ページ別のアクセス数や、デバイス別の直帰率・滞在時間などのデータから改善点を洗い出すことも大切です。