新規患者さんの60%はインターネットを利用して病院・クリニックを見つける時代

当社が2016年に実施した調査では、新規患者さんの60%がインターネットを利用して病院・クリニックを見つけています(図表1)。特に、開業間もないクリニックやビルの2階以上に立地しているクリニックなどは80%を超える新規患者さんがインターネット経由というところも珍しくありません。

ところがこれほど重要なインターネットよる集患にも関わらず院長先生自らが積極的に取り組んでいるケースがとても少ない印象があります。インターネットの中でも、ホームページはクリニックを探す際に61%の患者が参考にする(図表2)クリニックの顔ともいうべきもっとも重要なツールですから院長先生自らが真剣に取り組む必要があるものだと考えます。

▼病院・クリニックをどのように探していますか?

インターネットで検索して見つけた 60%
親族・友人などから聞いて探した 51%
近所を通った際に見つけた 22%
かかりつけ医からの紹介 22%
新聞・本・雑誌などで見つけた 3%

※出所:1年以内に通院経験のある20代~60代の男女。回答数:300件

▼インターネットで病院・クリニックを探す際に参考にする情報は?

該当病院・クリニックのホームページ 61%
クチコミサイトでの口コミや評判 58%
個人のブログなどに書かれた病院・クリニックの情報 13%
その他 3%

※出所:1年以内に通院経験のある20代~60代の男女。回答数:300件

ホームページ対策は効果測定ができる形にすることが第一歩

では、どのようにホームページ対策に取り組んだら良いのでしょうか?その第一歩は、効果測定をできる形にすることです。具体的には、Google Analyticsの導入をすることになります。

Google Analyticsは、Google社が無料で提供してくれる優れたホームページ解析ソフトですから、ホームページ業者さんが無償で入れてくれているのが普通です。手間もほとんどかからないので導入を渋る業者さんであれば問題があるかもしれません。無事導入が完了しましたら、ログインして現在のアクセス状況を確認できますので何か施策を打った際の効果検証が可能になります。

GoogleAnalyticsの画面

ホームページは患者さん、Googleの双方にわかりやすく

ホームページ対策のキーとなるのはいかにわかりやすく伝えるかになります。ホームページにおけるわかりやすさとは2つの意味があります。1つ目は閲覧した患者さんにわかりやすくクリニックのメッセージが伝わるようにすること、2つ目は検索エンジンであるGoogleにとってわかりやすいホームページとなることです。

Googleにとってわかりやすいホームページにすることで検索された際に上位に表示されることが可能になります。

ホームページのタイトルを例に挙げます。ホームページのタイトルは32~35文字程度で作成するのがベストとされています。その中にいかにわかりやすくキーワードを盛り込むかが大事です。悪い例としては「ヤマモト医院」のようなシンプル過ぎるタイトルです。患者さんにとってはどこにあって何をやっているクリニックか全くわかりませんし、それはGoogleにとっても同様です。

良い例としては「ヤマモト医院 渋谷区・渋谷駅・原宿駅 内科・呼吸器内科 日曜診療可」のようなタイトルです。これですと患者さん、Googleの双方にとってわかりやすく、例えばGoogle検索で「渋谷駅 内科」などで調べた患者さんがいた際に上位に表示されやすいホームページになってきます。Yahoo検索は2010年11月よりGoogleの検索エンジンを使用しているためGoogle検索で上位に表示されるとYahooでも同じ順位で表示されるのでYahoo検索独自の特別な対策は必要ありません。

クリニックの場所・診療科目・診療時間などの情報がわかるタイトルにしよう

ホームページは育てていくもの。信頼できる業者さんの選定を!

ホームページは完成したら終わりではなく、むしろ完成後の方が重要です。なぜならホームページは、日々の検索順位やアクセスデータを見ながら育てていくものだからです。その際に重要になるのは、先生の想いを明確化しいかにわかりやすくホームページに反映させるかになります。従って、自院の想いを最も理解している院長先生自らが取り組む必要があるのです。

そして、長いお付き合いとなるので一緒にホームページを育ててくれる業者さんの選定も大変重要になります。多少価格が高くても、先生の想いをしっかりと形にできる技術力、対応力のある業者さんを選ぶことをおすすめします。

信頼できる業者を選ぶことが大切!