クリニックをオープンする際にHP(ホームページ)を作ろうと思っている方や、今あるHP(ホームページ)をリニューアルしようと思っている方は多いと思います。
しかし、ホームページを作成したことがない初心者の方は、どんなHP(ホームページ)が良いのか、どのように作れば良いのか悩まれることでしょう。
今回はそのような方向けに、良いHP(ホームページ)の判断基準やHP制作の流れをお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
医療機関におけるHP(ホームページ)の立ち位置
皆さんはHP(ホームページ)をどのように考えていますか?
- 必要ない
- とりあえずあれば良い
- 重要だと思うのでしっかり作りたい
大きく分けて上記の考えがあると思います。
では実際に受診する患者さんはどのように医療機関を探すのでしょうか?下記は実際にアンケートを取った結果です。
現在インターネットが発達し、9割以上の方が受診前にHP(ホームページ)を閲覧すると回答しています。
「1.必要ない」と考えている方は要注意です。
また、Q2では閲覧する端末を聞いてみました。
最後にページのどの情報を気にするかを聞いてみた結果です。
「診療時間」、「診療科目」、「アクセス・地図」はとても重要なことが分かります。
HP(ホームページ)ではこれらの項目を分かりやすい場所に、分かりやすく表示しましょう。
また、「診療予約」も50%以上の方が気にされています。
予約出来る方が、より患者さんを獲得できる可能性が高まると推測されます。
ホームページは、病院・クリニックの「看板」です。
患者さんに「看板」を見て来院してもらうためには、「スマホ対応」「十分な情報量」が必須で、「診療予約」があればベター、そのように理解していただくと良いでしょう。
HP(ホームページ)制作の3つのメリット
9割以上の方が受診前に閲覧するHP(ホームページ)ですが、制作するとどんなメリットがあるのでしょうか?
1.集患に繋がる
上記のアンケート結果にもある通り、ほとんどの方がHP(ホームページ)を閲覧しています。
初診の方には「診療時間」「診療科目」「アクセス」などの情報をしっかりと伝えることで来院を促せます。
また、再診の方向けに「お知らせ」などで休診の情報や予防接種や健康診断の告知を行うと効果的です。
2.採用に繋がる
HP(ホームページ)を閲覧するのは患者さんだけではありません。
職を探している方もHP(ホームページ)を閲覧します。
求人メディアや紹介会社を使うのも効果的ですが、自院の採用ページでしっかりと情報を発信し、採用に繋げることが1番コストパフォーマンスが優れています。
3.ブランディングに繋がる
「医師の紹介」「医院理念」「得意な治療法」などを発信することで、◯◯の治療なら◯◯クリニックといったブランディングに繋げることもできます。
良いHP(ホームページ)とはなんだろう?
HP(ホームページ)を制作すると、ついついデザインに凝りすぎてしまったり、伝えたいコンテンツが多くなりすぎてしまいます。
その結果、
オシャレなHP(ホームページ)だが、必要な情報【診療科目、診療時間、アクセス】などが分かりにくい。
症状や治療法に関して、コンテンツは多いが必要な情報が見つけにくい。
といった状況に陥っている場合があります。
その際は
患者さんに評価されるHP(ホームページ)
というのを意識されると良いと思います。
HP(ホームページ)を数字で評価する
前項で患者さんに評価されるHP(ホームページ)、検索エンジンに評価されるHP(ホームページ)を意識しましょうと書きましたが、それらを「数字」で判断するのが大切です。
まずはこの2つが導入されているかを確認
Google アナリティクスとは
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
トラッキングコードと呼ばれるコードをページに埋め込むことで、サイトの様々な情報が分かります。
「訪問者の年齢層」
「今月のアクセス数はどれくらいか」
「HPにはどこ経由できたのか」
などです。
Google Search Consoleとは
サーチコンソールとは、Googleが提供する高機能サイト解析サービスです。
サーチコンソールでは、検索での見え方や検索クエリ(ユーザーが検索する際に打ち込んだワード)、掲載順位などが確認できます。
こちらもコードをページに埋め込むことで利用することができます。
「Googleアナリティクス」と「Google Search Console」でチェックしてほしい4つの項目
1.CV数(コンバージョン数)とCVR(コンバージョン率)【最重要】
これはGoogleアナリティクスで確認をすることが可能です。
コンバージョン>目標>概要
CV(コンバージョン)とはWebサイトにおける最終的な成果を指します。
CVR(コンバージョン率)はWebサイトへのアクセスのうち、コンバージョンに至った割合です。
医療機関であれば、コンバージョンは「ネット予約」や「電話」に当たります。
予約ボタンや電話のボタンにタグを埋め込むことで計測が可能となります。
これが計測できると、HP(ホームページ)経由での実際の来院数に近い数字が確認できます。
また、CV(コンバージョン)に至った経路も確認できます。
CVRが高く、CV数の多いHPは患者さんに評価されるHP(ホームページ)と言えるでしょう。
2.ユーザーサマリー【重要】
これもGoogleアナリティクスで確認をすることが可能です。
ユーザー>概要
ユーザーメニューではサイトを訪問したユーザーの情報を調べることができます。
以下、基礎的な項目の解説です。
セッション
訪問者がそのサイトを閲覧し、離脱(ブラウザを閉じる)までの事を指します。
同じユーザが朝と晩にサイトを閲覧するとセッションは2となります。(ユーザーは1)
ユーザー
そのサイトを訪れた人数のことです。
ページビュー数
そのサイトの見られたページの数です。
直帰率
1ページを見てそのあとサイトから離脱したユーザーの割合です。
平均セッション時間
1回の訪問(セッション)で滞在した時間の平均です。
新規セッション率
新しく訪問したユーザーの割合です。
自分のHP(ホームページ)がどれくらい見られているのかがわかるのは勿論ですが、HPの分析にも役立ちます。
例:直帰率が高い
ユーザーの求めている情報と、ページに表示されている情報が異なる場合があります。
例:新規セッション率が低い
リピーター(再診)の患者さんが多く、新規の患者さんが少ない可能性が高い。
最終的には様々な要因を総合して判断しますが、現状を把握するためにも上記の項目は抑えておくと良いでしょう。
3.参照元/メディア【重要】
これもGoogleアナリティクスで確認をすることが可能です。
集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア
HPにどこ経由で来ているかが分かります。
リスティング広告やポータルサイトを利用されている方はここを見ると効果が分かりやすいです。
4.検索クエリ【重要】
これはGoogle Search Consoleで確認をすることが可能です。
検索パフォーマンス>クエリ
ユーザーがHP(ホームページ)にどのようなワードで検索して来たかが分かります。
狙ったワードでの流入があるか確認するのに役立ちます。
HP(ホームページ)の作り方
次にHP(ホームページ)の作り方をみていきましょう。
自分で作る
WordPress(ワードプレス)やWix(ウィックス)などのCMS(コンテンツマネージメントシステム)を使うと、専門的知識がなくても手軽に作成できます。
時間のある方や、自分で納得のいくものを作りたいという方にはオススメです。
メリット
・すぐに修正できる
・安く作れる
デメリット
・時間がかかる
・SEO対策など専門の業者には敵わないことが多い
・見た目に手作り感が出る場合が多い
HP(ホームページ)制作会社に依頼する
時間もとれないし、プロに任せたいという方は制作会社に依頼しましょう。
メリット
・綺麗なHPに仕上がる
・時間がかからない
デメリット
・高額な場合が多い
・修正などに時間がかかる場合がある
参考までに弊社のHP制作にかかる費用の例をあげておきます。
HP(ホームページ)の改善方法
既存のHPのアクセスをもっと増やしたい、デザインが古くなってきたのでリニューアルしたいという方も多いのではないでしょうか。
その際はHP(ホームページ)を数字で評価する にも書きましたが、何か目標を決めて改善やリニューアルを進めてるのがオススメです。
例:目標完了数をKPIにしてページ全体のリニューアルを行う
例:CVRをKPIにしてページの整理を行う
まとめ:医療機関においてHP(ホームページ)は非常に大切!適切な業者選びを!
インターネットとスマートフォンが普及し、医療機関を探す際はHP(ホームページ)をほとんどの方が見ています。
制作費が多少高くても、そこを見て継続的に患者さんがくると考えると効率の良い投資になると思います。
実際に最近開業し、成功されている先生はHP(ホームページ)やWEB広告などを上手く使われている方が多いです。
また、HP(ホームページ)を作る上で最も重要なのが業者選びです。
HP制作の実績に加えて、SEOやWEBマーケティングの知識があるかを打ち合わせの際に確認しましょう。
弊社ではHP(ホームページ)制作は勿論、リニューアルや分析なども承っております。
気になることがございましたら以下フォームよりお問い合わせください。
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